最終予約受付は診療終了の30分前

歯ぐきから血が出る
歯がグラグラする
－歯周病治療－

PERIODONTAL DISEASE TREATMENT

歯周病の理解を深め
健康な口内環境を保つ

歯を失う原因で最も多いのが歯周病です。自覚症状がない人も含めると、30歳以上の日本人では約80％が罹患していると言われています。しかし「どんな病気かわからない」「自分には関係ない」と思っている方がとても多いのも実情です。
歯周病の改善には、早期発見・早期治療と同じように、歯周病を知ることがとても大切です。当院では、歯周病がどのような病気で、どのように進行していくのかなど、歯周病の理解が深まるよう、丁寧な説明を心がけています。
自覚症状がなく進行する歯周病。まずはお気軽に検診にいらしてください。

歯周病とは

歯周病はお口の中の細菌によって引き起こされる炎症性疾患です。この細菌は、歯垢（プラーク）で増殖し、歯と歯ぐきの境に歯垢が溜まると歯ぐきなどの歯周組織に炎症が起こります。歯周病は、歯ぐきの腫れや出血などの軽い症状から始まるため軽視されがちですが、悪化すると歯槽骨（歯を支えるあごの骨）を吸収（分解して壊されること）し、最終的には歯が抜けてしまう怖い病気です。

歯周病の治療は、原因になる歯垢を増やさないための日常のケアと歯科医院でのクリーニング、定期的な歯科検診によるお口の健康管理が必要です。

こんな症状はありませんか

このように感じたことがある方は、ぜひ歯科検診にお越しください。

歯周病と全身疾患の関係

歯周病の怖いところは歯を失うだけに留まりません。近年では、歯周病を引き起こす細菌が毛細血管を通って全身に広がり、心疾患、動脈硬化、脳梗塞などの疾患を引き起こすことが指摘されています。また、糖尿病を悪化させる、誤嚥性肺炎のリスクを高めることもわかっています。妊娠中の女性では、早産や低体重児のリスクを高めるため注意が必要です。
歯周病は歯を失う原因になるだけでなく、全身の健康にも影響を与える病気です。全身の健康維持のためにも歯周病治療が大切です。

当院の歯周病治療

歯周病の診査・診断

歯周病の治療は、歯周病の進行度によってアプローチが異なるため、レントゲン撮影や歯周ポケットの検査が必要です。

健康な歯ぐきではその溝が1～2mm程度で3mm以内ですが、歯周ポケットが4～5mmだと初期の歯周病、6mm以上で重度の進行した歯周病と判断します。歯周ポケットが深ければ深いほど歯周病が進行している目安と診断できます。

軽度の歯周炎

歯垢が溜まった状態を放置すると歯周組織に炎症が起こります。軽度の歯周炎であれば、ス
ケーリング（歯石の除去）とご自宅で適切なセルフケア（歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスによる清掃）を続けることで改善が見込めます。
当院では、歯科衛生士も拡大鏡を使用します。拡大鏡とは、眼鏡のように常にかけて使用できるルーペ（虫眼鏡）で、肉眼では見落としがちな深いところについた歯石や歯垢（プラーク）もしっかり除去するよう心がけます。

中程度の歯周炎

中程度の歯周炎は歯を支えている骨（歯槽骨）が吸収（分解して壊されること）されている状態です。歯ぐきから出血しやすくなったり、歯に動揺（グラグラしてる状態）が現れたり、歯ぐきが下がることで歯が伸びたように見えることもあります。
治療方法としては、SRPという施術で歯ぐきの中にある歯石を数回に分けて除去し、正しいセルフケアを実践していただきます。基本治療で改善が見込めない場合は、歯ぐきを切開して歯石や感染した組織を取り除く外科処置（フラップ手術）を行う場合もあります。

重度の歯周炎

歯を支える骨が大きく吸収されている状態です。歯の動揺が大きく、噛むと痛い、口臭が強いなどの症状も現れます。歯ぐきの中にある歯石を数回に分けて除去し、正しいセルフケアを実践していただきます。
当院では、重度の歯周病であっても歯を残すことを第一選択肢として考えますが、長期的な視野で口腔内を考慮したうえでの抜歯を提案する場合もあります。その際も、患者さまが納得して治療の選択ができるように、丁寧な説明に努めます。